「TERRADA ART AWARD 2015」ミヤケマイ賞を受賞、森山佐紀が個展「山を見る」寺田倉庫で開催(9/27~10/12)

2012016

寺田倉庫が、自社イベントスペース「T-Art Gallery」にて、 「TERRADA ART AWARD 2015」 ミヤケマイ賞を受賞した森山佐紀(モリヤマ サキ)氏の個展 「山を見る」 を、 2016年9月27日(火)から10月12日(水)まで開催。

10月8日(土)の16時から、 批評家の竹内万里子氏を迎え、トークイベントも行われる。


(上記画像)
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角材・漆・貝/48.0×3.6×3.6cm/2016

【開催概要】
名称:森山佐紀個展「山を見る」
会期:2016年9月27日(火)- 2016年10月12日(水)
時間:月~水11:00~18:00, 木~日11:00~19:00 (休館日:10月3日)
会場:T-Art Gallery 東京都品川区東品川2-6-10寺田倉庫 本社ビル2F
入場料:無料

【トークイベント】
10月8日(土)16:00~(当日は作家も在廊)
Facebook:
問い合わせ:03-5479-0541
Email [email protected]

【森山佐紀、 その表面に宿るもの】
もし宇宙が無限大であったなら、 夜空は眩しくて目を開いて見ていられなくなるという。 私たちの頭上に広がる夜の闇は、 この宇宙が有限であること、 つまりその先には決して手の届かない、 まったく異なる世界があることの証左なのだ。 森山佐紀の作品を前にすると、 そんな夜の闇にじっと目を凝らすような感覚が蘇る。
彼女は薄く塗り重ねられた漆の層を、 サンドペーパーで丁寧に研ぎ出していく。 そこから徐々に浮かび上がるのは、 誰も見たことのない景色だ。 遠いのか、 近いのか。 大きいのか、 小さいのか。 それらをわけ隔てていた線はすぐに捩れ、 途切れてしまう。 その写真作品においても同様に、 遠さと近さはたえず入れ替わり、 見る者は意味と欲望との間でふと我を失う。
漆の語源は「麗(うるわ)し」や「潤(うるお)し」であるといわれるように、 深みのある艶と光沢がその最大の特徴だ。 しかし彼女はそのような漆らしい仕上がりをあえて求めない。 光を照り返すことのないその表面は、 見る者の視線すら吸収してしまうかのようにただ鈍く押し黙っている。 奥行きのある景色の快楽へ向かう欲望は、 その表面によって何度となく引き戻される。
それでもなお、 私たちはイメージの先を、 闇の先を見ようとするだろう。 そして聞こえない呼びかけに耳を澄ませ、 届かぬ声で呼びかけつづける。 デッドエンドとしての表面。 それは決して絶望などではなく、 この世にどうしようもなく宿命づけられた人間にとって、 微かな希望の謂いである。
(竹内 万里子 / 批評家)


【作家によるステイトメント】
或る時間を経て作り出したものに一本の線のような存在を感じる。 それは、例えば作品と人を繋ぐ線であったり、人と人を繋ぐ線であったりと様々な線があるが、 私の制作における線は過去と現在を繋ぐ線、そして人と記憶を繋ぐ線である。漆を何度も塗り重ね、 その表面を丁寧に研ぎ出すと、塗り重ねた漆の積層が模様となって現れる。 現れた模様は時間や記憶の積層、つまり見えない線を可視化することを示している。 過去と現在・人と記憶を繋ぐ、見えないけれども確かに存在している線を明らかにする事で、これまで見えなかった景色が見えてくる。私はそういったまだ見た事のない景色を見る為に作品を作っている。


【作家プロフィール】
森山 佐紀
1988年 アメリカ生まれ
2015年 京都市立芸術大学大学院美術研究科工芸専攻漆工領域修了
2012年 京都市立芸術大学美術学部工芸科漆工専攻卒業

【寺田倉庫】
本拠地とする天王洲アイルをアートやカルチャーの発信地としていくことを目指しており、 9月10日にはギャラリースペースと、 アーティストのためのアトリエスペースが入居する「TERRADA Art Complex」もオープン。 今後も国内、 海外を問わず、 有望な若手作家の活動を様々な角度から支援し、 日本のアート文化をつくりあげてきた伝統的な技術や、 その魅力を現代に受け継ぎ、 次世代や世界に発信していく。



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